需要と供給
こんにちは、竹萬です。
先日午後6時前に会社を出たときに、まだ空がぼんやりと明るいのに気が付きました。ついこの間まで5時には真っ暗だったのに、大分日が長くなってきたんですね。道路や駐車場の雪もすっかり解けて、いよいよ春がくる!とワクワクします。
今日は担当の不動産についてのお話を一つ。
ある同業の方から物件の売却価格について相談を受けました。本音はそれなりの価格を付けて速やかに売却したい。でも他の不動産業者に相談するとその価格では「安すぎる」と言われるのだそうです。
不動産業者の理屈はこうです。「お客様の予算が限られている中、最近新築住宅の価格が高騰したため土地購入費にしわ寄せがきていて、土地価格が資産価値(相場)に見合っていない。」つまり住宅会社主導で土地価格が抑えられる傾向にある、ということでしょうか。不動産会社としては物件の売買によって会社を経営しているので、少しでも高く売れた方がいいわけですから、当然「住宅会社」>「不動産会社」という今のパワーバランスには不満を持っているわけです。
さらに近年「住宅会社」が自ら宅建業免許を取ったり、不動産部門を作って情報収集や買取・査定などを行うようになってきていることも影響していると考えられます。
このような市況や業界の変化に加えて、昨今のコロナ、国際紛争、円安その他の影響で物価が高騰する中、需要者=住宅会社(家を建てるお客様)と供給者=不動産会社(土地の売主)の思惑のズレが大きくなってきているようです。
コロナ禍が始まってからもしばらくの間は、引き続き秋田市内は土地不足ということもあり売り手市場だったため、バブル崩壊以降下げ続けていた土地価格も下げ止まり、人気地域では反転上昇の機運もみられました。ところが令和4年の秋田県の持ち家(注文住宅)の着工戸数は前年比-13.3%と大幅な減少に転じています。
住宅業界、不動産業界も転換点に来ているのかもしれません。
当社でも不動産売却の依頼や査定をお受けしていますので、現在の市場の状況を理解しつつ、売りたい方、買いたい方、どちらにもご満足いただけるようなお取引を目指して取り組んでいきたいと思います。
さていよいよ9日からWBCが始まります。大の野球ファン、日の丸ファンの私にとっては4年に一度の最高の2週間が訪れます。(今回から2次ラウンドがなくなり、準々決勝一発勝負になり試合数が減ったのは残念ですが)
理屈抜きで「侍ジャパン」が世界一を奪還することのみを願ってやまない竹萬でした。
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